| 戦闘妖精・雪風 |
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| 書籍名 戦闘妖精・雪風/グッド・ラック カテゴリー SF 著者名 神林 長平 発行年(西暦) 1984 出版者 早川書房
SF好きの方で、まさかいるとは思いませんが、もしまだ読んでない方がいらっしゃれば、即行で図書館でも某古本チェーン店等でも勿論新本ででも何でも構いません、兎に角手にしてください。 決して後悔はさせません。
本当はここに書くつもり無かったんです、雪風は。 OVA化してるし、ゲームも出てるから一部では結構知られているので(ある一部では更に変な意味で知られている様で……(泣))。 尤も、当然のことながらSFファンの間では当初から人気だったようです。
でもまぁ、一般への普及率は低いだろうと思ったので一応書く事にしました。 SF好きじゃなくても、この本はお勧めできます。 ある意味で深井零と雪風の関係は人間のそれと結び付けて考える事も出来ます。 あんなにも深い絆を持てる人って言うのは現実にもほとんどいないと思えるほどの想いが彼らにはあり、かなり羨ましいです。
人間らしい感情をなくしてしまったパイロット深井零とスーパーコンピューターを搭載し終には自己意識を持った戦闘機雪風、そして敵である異星体(異星人ではなく)ジャム。 零と雪風を中心に異星フェアリィでの人とジャムの戦争を描く短編連作。
ジャムは人間を理解できなかった。人間よりも寧ろ機械である雪風に近い存在。 地球に侵略してきた彼らが敵と判断していたのは“人”ではなく機械達。 30年ほどかけて人間の事を理解したジャムにも最後に分らないものが1つ残った。 それが深井零と雪風の存在。否、彼らを含む特殊戦の部隊。 機械と人、その間にあったのは恋愛感情のような甘いものではなく、もっと深い互いへの愛情だった。 ジャムにはそれを理解する事が出来ずにいた。 そして第2巻グッドラックで最後、深井零と雪風は敵に囲まれた戦場へと飛び立っていく。
哲学的意識も多々含む作品です。 SFって結構馬鹿にされたり倦厭されたりする分野だけれど、そう言う人も一度は読んでみてください。見方が変わるはずです。まずはお試し程度にでも構わないので。(ま、確かにアニメ・漫画じみたものとかオタク狙いの名前だけSFっていう作品が多いのも現実ですが) 食わず嫌いならぬ、読まず嫌いは知らぬうちに損をします。
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11月24日(木)04:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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| 第六大陸 |
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| 書籍名 第六大陸 カテゴリー SF 著者名 小川 一水 発行年(西暦) 2003 出版者 早川書房
初の日本の作品紹介はSFとなりました。
小川一水の「第六大陸」。 おそらく、あれで完結だと思うので全2巻です。
今から数十年後に人類が月に進出する話。 月に行くだけならかつて人類は幾度か行っているけれど、未だに住んではいない。 それどころか有人基地だって存在してはいない。
それを民間企業がやっちゃおう!って始めたのがこの話。 中心になって計画を進めているのは何と13歳の少女! それもそんな計画を思いつくんだから唯の女の子、ではない。 この年にして既に大学も卒業してしまっているというとてつもなく大人びた天才美少女。 それが、桃園寺妙(とうえんじ たえ)。 そして彼女を支えているのが、主人公・青峰走也。 月に作られる事になった「第六大陸」(何と結婚式場)の制作にあったっている作業員の中心的人物。海底都市やヒマラヤの高山、地球上の苛酷環境で多くの建造物を造り上げて来た御鳥羽建設の社員だ。計画当初からの参加者で最も経験が豊富でいなくてはならない存在となっている。 いや、最初に妙と走也が出会っていなければこのストーリー自体進まないだろう。
何百億円と言う予算を使い、NASAの妨害にあったり、次々発生する問題点・危機、そして惜しい犠牲を払いながらも、彼らは世界中の夢を持つ人々からの声に圧されて次々とそれらを克服し、10年もの歳月をかけ第六大陸は完成していく。 その中で妙は人間として成長し、父親との長年の確執を埋め、そして走也との距離を縮めていく。
1巻では13歳と25歳と言う一回りも年の離れたカップルは一見異様に見えなくもないけれど(特に走也、お前はロリコンか、と問いたくなるが)、2巻では24歳になった妙とつりあっている。寧ろ精神年齢が高い妙には彼くらい年が離れている方が良いのだろう。ま、10年たてば気にならない差だしね。
最後には異星人とのコンタクトも仄めかされていてSF度も満点、恋愛要素も十分で、少女の成長の物語でもある。
これを読まない手はありません。 舞台も何百年も未来、と言うことではなく、SFというよりは、もうあと20年もすれば現実に起こりうる、そんな話です。 SFファンのみならず、全ての読書好きの方にお勧めします!!
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11月24日(木)04:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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| ゲド戦記 |
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| 書籍名 ゲド戦記 カテゴリー 海外文学 著者名 アーシュラ・クローバー・ル・グィン 発行年(西暦) 2004
ずっとダイアナ・W・ジョーンズが続いていたのでたまには違う作家を。 ジョーンズとはまるで正反対の作風の方です。 U・K・ル・グィンは私が本格的にファンタジーにのめり込むきっかけとなった作家で、今でも最も好きな作家です。 元々はSFを書いていた方でヒューゴー賞、ネビュラ賞を何度も受賞しています。そして、ゲド戦記によって幾つかの賞を受賞している、ファンタジー作家としても一流の作家です。他にも村上春樹が日本語訳を担当している「CAT WINGS 空飛び猫」の絵本シリーズなども書いています。 現在、ゲド戦記は原書・日本語版共に正伝5巻及び外伝1巻が出ています。一応、ゲド戦記唯一の外伝が最後の予定のようです。 しかし、今まで何度もこれで最後、と言いながらも20年以上にわたり描き続けられてきた作品なので、もしかしたら今後も続編が出ないとは言い切れません。・・・が既に70も後半に差し掛かっていらっしゃるので、それはどうなるか分りませんが。
内容については詳しくは書きません。 書き始めると、確実に暴走する自信があるので。
第1巻 「影との戦い」 原題【A WIZARD OF EARTHSEA】 ゲド:幼年期~思春期 第2巻 「壊れた腕輪」 原題【THE TOMBS OF ATUAN】 ゲド:青年期 テナー:幼年期~思春期 第3巻 「最果ての島」 原題【THE FARTHEST SHORE】 ゲド:壮年期 レバンネン:思春期~青年期 第4巻 「帰還」 原題【TEHANU】 ゲド:壮年期 テナー:壮年期 テハヌー:少女期 レバンネン:青年期 第5巻 「アースシーの風」 原題【THE OTHER WIND】 ゲド:老年期 テナー:老年期 テハヌー:青年期 レバンネン:青年期 外伝 「ゲド戦記 外伝」 原題【TALES FROM EARTHSEA】
全巻を通してみると、ほぼゲドの一生を辿る様な感じです。 だから間違いなく、これはゲドの物語です。 ですが、ゲドが完全に主人公なのは1巻だけといっても過言ではなく、2巻以降は順に、テナー、レバンネン、テハヌー(&テナー)というように主体が変わります。 最終巻である5巻に至ってはほとんど登場せず、主人公は寧ろテナーとなっています。 どれから読んでも良い作品ですが、比較的読みやすい1・2巻から読み始める事をお勧めします。
好きになる人はとことんはまる、そんな小説です。
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11月24日(木)04:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | FT fantasy | 管理
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| グリフィンの年 |
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| 書籍名 グリフィンの年 カテゴリー 海外文学 著者名 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 発行年(西暦) 2003 出版者 創元社
「ダークホルムの闇の君」の続刊。 とはいっても、今回の主人公はエルダ。 アレから8年たち、竜王デュカリオンにしごかれた長男キットと次男ブレイドは今では立派な、どころか世界最強の4人の内に数えられる程の魔術士に!!長女ショーナは2児の母。そして末っ子だったエルダも今では2人の弟妹がいる。 今回の主人公はその元末っ子のエルダ。18歳になった彼女は扱いきれ沼職の制御を学ぶため、母の薦めに従って魔術大学に入学する事に。でも大学嫌いの父、ダークはその事を知らなくて・・・。
続編と言うより、寧ろ姉妹編と言うほうが正しいかも。 前回ほどではないけれど、今回もまた、破茶滅茶振りを披露してくれている。 ファンタジーなのに何と火星まで跳んでしまったり・・・といった感じに。
大学の新入生で、エルダと同級になったのは帝国の皇帝の異母妹、王国の王子、首長国の・・・、身分を明かさない美少女に、ドワーフ初の入学生、そしてグリフィンのエルダ。 どうやらそれぞれが秘密をもって入学してたらしい!そうとは知らず、資金不足で経営難の大学が、それぞれの家庭に金の無心の手紙を送ったものだから、さあ大変。帝国・王国からは軍隊が、首長国からは何と刺客が、そして海賊までも入り乱れ、終いには構内にグリフィンが溢れ出し・・・。
内容は読んでのお楽しみ。 というより、掻い摘んで説明できるような作品じゃない。 自分で読んで確かめてみて欲しい。 ただ、絶対楽しめる事だけは間違いない!
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11月24日(木)04:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | FT fantasy | 管理
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| 大魔法使いクレストマンシー |
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| 書籍名 大魔法使いクレストマンシー シリーズ全5巻(外伝1巻) カテゴリー 海外文学 著者名 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 発行年(西暦) 2000 出版者 徳間書店
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの描く、人気シリーズ。 クレストマンシー・シリーズと言っておきながら、クレストマンシーは常に脇役ともいえる少しおかしな(?)作品。 いつも違った主人公たちを世界で唯一9つの平行世界を自由に行き来できる能力を持った大魔法使いクレストマンシーが手助けする、と言ったストーリーです。 第一作「魔女と暮らせば」、第二作「トニーノの歌う魔法」、第三作「クリストファーの魔法の旅」、第四作「魔法使いは誰だ」では全作主人公が変わります。
クレストマンシーとは人名ではなく、9つの命をもつ魔法使いの役職名。彼の仕事は9つの平行世界で魔法が悪用されないように管理すること。
クレストマンシーは主人公にならないと言ったけれど、第三巻「クリストファーの魔法の旅」はある意味で例外。現クレストマンシーがまだ幼く、クレストマンシーを継ぐ前の事なので。だから、この時は彼はまだ、ただ9つの命を持っているだけのクリストファー・チャントに過ぎません。
全作共にハチャメチャでとても楽しめます。 そして内容と共に、すさまじいセンスのクレストマンシーの派手な服にも。 どうやら、ハウルと言い、クリストファーと言い、マーラ(女性だけど)といい、どうもダイアナ・W・ジョーンズは派手好きな方が好みのようです。 あ、でもリンさんはそうでもないか。 でも、誰にしたところで美形好きであることは、まず間違いないでしょう。 上記のメンバーに加え、ロバートもまた然り。主人公だけじゃなく、脇役まで入れたら一体何人美男美女が出てくるのか……。 ま、当然と言っちゃ当然ですが。 誰だって、恰好良かったり、綺麗な方が好きですもんね。 でも、ジョーンズ作品の場合、美形に限り、顔と性格が反比例している人が多かったり……。 これって私の気のせい……?
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11月24日(木)04:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | FT fantasy | 管理
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