SF sience fiction ~説明~ |
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| SF サイエンスフィクション 主に、ハヤカワSF文庫、創元SF文庫など。
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| 戦士志願 |
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| 書籍名 戦士志願 【The Warrior's Apprentice】 カテゴリー SF 著者名 ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold)/著 小木曽絢子/訳 出版社 創元SF文庫
ロイス・マクマスター・ビジョルドの人気作品、「マイルズ・ヴォルコシガン シリーズ」から第1作、「戦士志願」の紹介です。
主人公はバラヤーという惑星の軍人貴族(ヴォル)の子息、マイルズ・ネイスミス・ヴォルコシガン。 彼は念願の士官学校への入学も生まれながらの骨の障害の為に断念する羽目に。
マイルズが17歳の時に士官学校の試験に落ちた時から物語は始まる。 旅行に来たベータ惑星系でひょんなことから輸送船を手に入れたマイルズは、手っ取り早く資金を稼ぐ為に戦闘区域へと“農機具”を輸送する事になる。 そこから彼は病弱な体とは対照的な非常に優秀な頭脳と口の上手さを巧みに利用し、何も無いところから傭兵艦隊を創りあげ、実戦の指揮を執ることになってしまう。
これが第1作「戦士志願」の前半の内容。
宇宙戦やバラヤー帝国内に蠢く陰謀、魅力的な登場人物、巧みなストーリーテリング。 ビジョルドの描く物語は非常に面白い。 気付けば、小説の世界に引きこまれ、自分もまた登場人物たちと共にあるような気分になってしまう。
ヴォルコシガン・サーガとも呼ばれているこのシリーズ、日本版ではこれが第1巻だが、実は原書での第1作は彼の両親の話から始まっている。 こちらも非常に人気のある作品で、彼の出生について知りたい人に是非お勧めする。 また、原書に忠実に、と思う人はこちらから読み始めるのも面白いだろう。
ビジョルドはまた、ファンタジーも書いている。 スピリット・リングと言う読みきりの作品だがなかなかに分厚く、読み応えがある。 こちらも同じく創元文庫から出ている。 ファンタジーが好きな人はこちらからビジョルド作品に触れてみるのも良いだろう。
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11月27日(日)22:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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| イリーガル・エイリアン |
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| 書籍名 イリーガル・エイリアン 【ILLEGAL ALIEN】 カテゴリー SF 著者名 ロバート・J・ソウヤー 発行年(西暦) 2002 出版者 早川書房 ハヤカワ文庫・SF
これは純粋にSFのカテゴリにくくってしまって言いものか正直の所迷わずにはいられない。 何故ならば、ファースト・コンタクトSFとして始まりながら、なんと法廷ミステリでもあるからだ!! だが、そんな分類の問題など関係なく、面白い。 兎に角、面白い。 それ以外に感想を書けといわれても不可能だ。
今までミステリはほとんど読んだ事がないが、これは本当に面白い。 これからはミステリも読んでみようかという気にさせられる。
粗筋を簡単に説明しよう。 人類が始めて遭遇したエイリアン、トソク族。 地球に飛来した彼らは暫しの間滞在する事になった。 そこまではまるで問題はなかった。 だが、そのトソク族の滞在施設で地球人の惨殺死体が見つかった! そして、逮捕された容疑者はエイリアン。 世界中の注目を浴びる中、前代未聞の裁判が始まって・・・。
と、まぁこんな感じだ。 話自体が非常に良く練られている作品。 ある一辺だけで見れば使い古されたネタとも言えるのに、非常に面白いストーリーとして生まれ変わっている。 SFファンにもミステリファンにもそれ以外の方にも、是非一読をお勧めする。 因みに本作品は2003年度星雲賞長編部門を受賞している。
他にもソウヤー作品では「Hominids (ホミニッズ)」などが2003年度ヒューゴー賞長編部門等を受賞している。 細部にまでSFの面白さを散りばめた作品が多く、また、本作のみならずSFだけでなく、ミステリとの融合作が多い。 SFファンだけが楽しむのは惜しい作品だ。
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11月24日(木)04:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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| 戦闘妖精・雪風 |
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| 書籍名 戦闘妖精・雪風/グッド・ラック カテゴリー SF 著者名 神林 長平 発行年(西暦) 1984 出版者 早川書房
SF好きの方で、まさかいるとは思いませんが、もしまだ読んでない方がいらっしゃれば、即行で図書館でも某古本チェーン店等でも勿論新本ででも何でも構いません、兎に角手にしてください。 決して後悔はさせません。
本当はここに書くつもり無かったんです、雪風は。 OVA化してるし、ゲームも出てるから一部では結構知られているので(ある一部では更に変な意味で知られている様で……(泣))。 尤も、当然のことながらSFファンの間では当初から人気だったようです。
でもまぁ、一般への普及率は低いだろうと思ったので一応書く事にしました。 SF好きじゃなくても、この本はお勧めできます。 ある意味で深井零と雪風の関係は人間のそれと結び付けて考える事も出来ます。 あんなにも深い絆を持てる人って言うのは現実にもほとんどいないと思えるほどの想いが彼らにはあり、かなり羨ましいです。
人間らしい感情をなくしてしまったパイロット深井零とスーパーコンピューターを搭載し終には自己意識を持った戦闘機雪風、そして敵である異星体(異星人ではなく)ジャム。 零と雪風を中心に異星フェアリィでの人とジャムの戦争を描く短編連作。
ジャムは人間を理解できなかった。人間よりも寧ろ機械である雪風に近い存在。 地球に侵略してきた彼らが敵と判断していたのは“人”ではなく機械達。 30年ほどかけて人間の事を理解したジャムにも最後に分らないものが1つ残った。 それが深井零と雪風の存在。否、彼らを含む特殊戦の部隊。 機械と人、その間にあったのは恋愛感情のような甘いものではなく、もっと深い互いへの愛情だった。 ジャムにはそれを理解する事が出来ずにいた。 そして第2巻グッドラックで最後、深井零と雪風は敵に囲まれた戦場へと飛び立っていく。
哲学的意識も多々含む作品です。 SFって結構馬鹿にされたり倦厭されたりする分野だけれど、そう言う人も一度は読んでみてください。見方が変わるはずです。まずはお試し程度にでも構わないので。(ま、確かにアニメ・漫画じみたものとかオタク狙いの名前だけSFっていう作品が多いのも現実ですが) 食わず嫌いならぬ、読まず嫌いは知らぬうちに損をします。
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11月24日(木)04:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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| 第六大陸 |
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| 書籍名 第六大陸 カテゴリー SF 著者名 小川 一水 発行年(西暦) 2003 出版者 早川書房
初の日本の作品紹介はSFとなりました。
小川一水の「第六大陸」。 おそらく、あれで完結だと思うので全2巻です。
今から数十年後に人類が月に進出する話。 月に行くだけならかつて人類は幾度か行っているけれど、未だに住んではいない。 それどころか有人基地だって存在してはいない。
それを民間企業がやっちゃおう!って始めたのがこの話。 中心になって計画を進めているのは何と13歳の少女! それもそんな計画を思いつくんだから唯の女の子、ではない。 この年にして既に大学も卒業してしまっているというとてつもなく大人びた天才美少女。 それが、桃園寺妙(とうえんじ たえ)。 そして彼女を支えているのが、主人公・青峰走也。 月に作られる事になった「第六大陸」(何と結婚式場)の制作にあったっている作業員の中心的人物。海底都市やヒマラヤの高山、地球上の苛酷環境で多くの建造物を造り上げて来た御鳥羽建設の社員だ。計画当初からの参加者で最も経験が豊富でいなくてはならない存在となっている。 いや、最初に妙と走也が出会っていなければこのストーリー自体進まないだろう。
何百億円と言う予算を使い、NASAの妨害にあったり、次々発生する問題点・危機、そして惜しい犠牲を払いながらも、彼らは世界中の夢を持つ人々からの声に圧されて次々とそれらを克服し、10年もの歳月をかけ第六大陸は完成していく。 その中で妙は人間として成長し、父親との長年の確執を埋め、そして走也との距離を縮めていく。
1巻では13歳と25歳と言う一回りも年の離れたカップルは一見異様に見えなくもないけれど(特に走也、お前はロリコンか、と問いたくなるが)、2巻では24歳になった妙とつりあっている。寧ろ精神年齢が高い妙には彼くらい年が離れている方が良いのだろう。ま、10年たてば気にならない差だしね。
最後には異星人とのコンタクトも仄めかされていてSF度も満点、恋愛要素も十分で、少女の成長の物語でもある。
これを読まない手はありません。 舞台も何百年も未来、と言うことではなく、SFというよりは、もうあと20年もすれば現実に起こりうる、そんな話です。 SFファンのみならず、全ての読書好きの方にお勧めします!!
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11月24日(木)04:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理
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