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今まで読んだ本のレビューなど。
 

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2005年11月を表示

戦士志願

書籍名 戦士志願 【The Warrior's Apprentice】
カテゴリー SF
著者名 ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold)/著 小木曽絢子/訳
出版社 創元SF文庫


ロイス・マクマスター・ビジョルドの人気作品、「マイルズ・ヴォルコシガン シリーズ」から第1作、「戦士志願」の紹介です。

主人公はバラヤーという惑星の軍人貴族(ヴォル)の子息、マイルズ・ネイスミス・ヴォルコシガン。
彼は念願の士官学校への入学も生まれながらの骨の障害の為に断念する羽目に。

マイルズが17歳の時に士官学校の試験に落ちた時から物語は始まる。
旅行に来たベータ惑星系でひょんなことから輸送船を手に入れたマイルズは、手っ取り早く資金を稼ぐ為に戦闘区域へと“農機具”を輸送する事になる。
そこから彼は病弱な体とは対照的な非常に優秀な頭脳と口の上手さを巧みに利用し、何も無いところから傭兵艦隊を創りあげ、実戦の指揮を執ることになってしまう。

これが第1作「戦士志願」の前半の内容。

宇宙戦やバラヤー帝国内に蠢く陰謀、魅力的な登場人物、巧みなストーリーテリング。
ビジョルドの描く物語は非常に面白い。
気付けば、小説の世界に引きこまれ、自分もまた登場人物たちと共にあるような気分になってしまう。

ヴォルコシガン・サーガとも呼ばれているこのシリーズ、日本版ではこれが第1巻だが、実は原書での第1作は彼の両親の話から始まっている。
こちらも非常に人気のある作品で、彼の出生について知りたい人に是非お勧めする。
また、原書に忠実に、と思う人はこちらから読み始めるのも面白いだろう。

ビジョルドはまた、ファンタジーも書いている。
スピリット・リングと言う読みきりの作品だがなかなかに分厚く、読み応えがある。
こちらも同じく創元文庫から出ている。
ファンタジーが好きな人はこちらからビジョルド作品に触れてみるのも良いだろう。



11月27日(日)22:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | SF sience fiction | 管理

黒後家蜘蛛の会

書籍名 黒後家蜘蛛の会
カテゴリー ミステリ
著者名 アイザック・アジモフ
出版者 創元推理文庫

彼の有名なSF作家(トリビアの泉のオープニングでこの名を知った人も多いだろう)、アイザック・アジモフが書く、短編推理小説。

SF作家として良く名を知られるアジモフだが、実はSFの中にも推理小説の要素をふんだんに盛り込んでいたりもする。
純粋に推理小説を描いたものも多い。

その中でも一話一話が短く、読みやすいのがこれ。
創元推理文庫から5巻まで出ている。
アジモフが長年書き続けていた作品だが、著者が既に鬼籍の人である以上、未発表原稿が発見されるか、翻訳版に未収録の作品が大量にでもない限り、6巻が発売される事はないだろうと思われる。

作風もいたって明快で、毎回同じように話が進む。
それでいて、飽きが来なく、内容も様々なジャンルに及んでいる事からアジモフの知識の豊かさを知る事が出来る。
恐らくは、彼自身こそが20世紀最大のトリビア好きだったに違いない。

一読に値する作品だ。



11月24日(木)05:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | ミステリ | 管理

宇津保物語

書籍名 宇津保物語
カテゴリー 日本文学
著者名 不明

琴の名手の主人公と不可思議な琴を巡る幻想小説(この言い方が当てはまるかは不明)。
父、娘、孫にまで亘る壮大な物語。
これはあらすじを載せると長くなってしまうので止めておきます。
面白い小説なので是非一度ファンタジー好きの方には読む事をお勧めします。

日本にだって、面白いファンタジーは昔からあるんです!!
言いようによっては竹取物語なんてSF小説です。
他の昔話だって御伽噺だってファンタジーですよ。
古事記なんて素晴らしい、壮大な伝説(サガ・ヴェーダ・レジェンド・etc)であり、ファンタジーです。
何か面白いファンタジーを読みたいという方、古典作品をお勧めします。
古文が読めなくたって現代語訳はたくさん出版されています。
中には結構有名な作家の現代語訳もあります。

是非一度、書店で、図書館で、古本屋で、手にとって1ページめくって見てください。
きっと、その先には楽しい世界が広がっている筈です。



11月24日(木)05:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 古典 日本 | 管理

南総里見八犬伝

書籍名 南総里見八犬伝
カテゴリー 日本文学       
著者名 滝沢馬琴
発行年(西暦) 1814~1842

1814~1842年に亘って書かれた伝奇小説。
馬琴は後半になる頃には目を患い、息子の嫁に書くのを手伝ってもらって書きあげたという。

安房の武将里見義実の娘伏姫が八房と言う犬の精を感じて生んだ仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八徳の珠を持つ八犬士が里見氏勃興に活躍する勧善懲悪・怪異・伝奇小説。


現代訳として特にお勧めなのは「八犬伝」のストーリーが「虚の世界」として、晩年に家庭崩壊へ進む「八犬伝」の著者・滝沢馬琴の日常の世界が「実の世界」として交互に語られる山田風太郎版・八犬伝だ。


八犬士の中で誰が一番好きかと問われれば、私は迷うことなく信乃を上げる。2番目は勿論、女装が似合っていた毛野。
この二人、作品中でも1,2位を争う美形。
が、美形が好きなわけじゃない。
この二人の性格が特に好きなだけです。
本当です、嘘ではないです。

来年(2006年)お正月にドラマが放映されるようですが、どんな風になってるか、楽しみな様な、不安な様な……。

もし、信乃様や毛野さんを演じる俳優がヘタレだったら承知しない!!
たとえ作品が昔のものでも、今尚ファンはいるんだと言うことを制作者は分かっているんでしょうかね?



11月24日(木)05:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 古典 日本 | 管理

雨月物語

書籍名 雨月物語
カテゴリー 日本文学       
著者名 上田秋成
発行年(西暦) ----

結構知ってる人が多いと思います。
江戸時代に書かれた中篇9編からなる怪異小説です。

出稼ぎに出たきり帰らなかった夫が10年後に帰ると変わらぬ姿で妻が迎えてくれたが、朝起きるとあばら家でそばには妻の墓があった。

と言うあの有名な怪談を含む作品です。

読んでいて恐ろしいというより寧ろ哀しくなる話が多いですが、お勧めです。あんまり納涼には向きませんね。
夏よりも、秋に読みたい怪談です。



11月24日(木)05:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 古典 日本 | 管理


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